
SEO対策は大きく分けると外部対策と内部対策に分かれます。
どんなに強力な外部対策を行っても、Webサイトの内部が最適化されていなければ、効果は半減してしまいます。逆に、内部対策がしっかりしていれば、外部対策の効果を最大限に引き出し、検索順位を飛躍的に向上させることが可能です。
つまりどちらも必要となってきます。
この記事では、SEO内部対策にフォーカスして、できるだけ分かりやすくWebマーケターの視点から解説します。
SEO内部対策とは?外部対策との違いと効果

SEO内部対策とは、Webサイトの内部構造を最適化することで、検索エンジンからの評価を高め、検索順位の上昇を目指す施策のことです。
具体的には、コンテンツの質、HTMLタグの最適化、サイト構造の改善、表示速度の向上など、Webサイト内部に関わる様々な要素を改善します。
内部対策と外部対策
SEO対策は、大きく分けて「内部対策」と「外部対策」の2つに分類されます。
- 内部対策: Webサイトの内部を改善する施策です。検索エンジンとユーザーの両方にとって、価値のあるWebサイトを作ることを目的とします。
- 外部対策: Webサイトの外部からの評価を高める施策です。主に被リンク獲得(他のWebサイトからリンクを貼ってもらうこと)や、SNSでの言及を増やすことを目的とします。
内部対策と外部対策は、どちらか一方だけを行えば良いというものではありません。両方をバランス良く行うことで、相乗効果が生まれ、SEO効果を最大化することができます。
つまり、外部対策の効果を最大限に引き出すためには、まず内部対策を徹底し、Webサイトの土台をしっかりと固めることが重要です。
なぜ内部対策が重要なのか?
Googleなどの検索エンジンは、Webサイトを評価する際に、様々な要素を考慮しますが、近年、特に重視しているのが、以下の2点です。
- コンテンツの質 (E-E-A-T): ユーザーにとって有益で、信頼できる情報を提供しているか。
- ユーザビリティ: ユーザーにとって使いやすく、快適に利用できるWebサイトであるか。
SEO内部対策は、まさにこの2つの要素を改善するための施策です。内部対策を徹底することで、Googleからの評価を高めるだけでなく、ユーザー体験を向上させ、結果としてコンバージョン率(Webサイトの目標達成率)の向上にも繋がります。
SEO内部対策の具体的な施策

SEO内部対策には、非常に多くの施策がありますが、ここでは、特に重要で効果の高い施策を、以下の4つのカテゴリに分けて詳しく解説します。
- コンテンツSEO:ユーザーと検索エンジンを魅了するコンテンツ作り
- テクニカルSEO:検索エンジンに優しいWebサイト構造
- ユーザビリティ向上:快適なWebサイト体験を提供
- 構造化データ:検索エンジンに情報を正しく伝える
1. コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、ユーザーと検索エンジンの両方にとって価値のあるコンテンツを作成し、Webサイトの評価を高める施策です。良質なコンテンツは、SEO内部対策の根幹をなす、最も重要な要素と言えます。
キーワード選定
効果的なコンテンツSEOを行うためには、適切なキーワード選定が不可欠です。Webサイトのテーマと、ターゲットユーザーの検索意図を深く理解し、最適なキーワードを選びましょう。
具体的な方法
- Webサイトのテーマを明確にする: まず、Webサイト全体でどのような情報を発信するのか、テーマを明確にしましょう。
- ターゲットユーザーを定義する: どのような人にWebサイトを訪問してほしいのか、ターゲットユーザーを具体的に定義しましょう。
- キーワード調査ツールを活用する: Googleキーワードプランナー、Ubersuggest、Ahrefsなどのキーワード調査ツールを活用し、ターゲットユーザーが検索しそうなキーワードを洗い出します。
- 検索ボリュームと競合性を確認する: 各キーワードの検索ボリューム(月間検索数)と、競合性(そのキーワードで上位表示を狙っているWebサイトの数)を確認し、バランスの良いキーワードを選びましょう。
- ロングテールキーワードを狙う: 検索ボリュームは少ないものの、競合性が低く、コンバージョン率が高いロングテールキーワード(複数の単語を組み合わせたキーワード)を狙うのも効果的です。
高品質なコンテンツ作成
E-E-A-Tを意識する
Googleは、コンテンツの品質を評価する上で、E-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)という指標を重視しています。E-E-A-Tの高いコンテンツを作成することが、コンテンツSEOの成功に繋がります。
- Experience(経験): コンテンツ作成者自身の実体験や、一次情報に基づいた、オリジナルのコンテンツを作成しましょう。
- Expertise(専門性): その分野の専門家として、信頼できる情報を提供しましょう。必要に応じて、専門家の監修を受けることも検討しましょう。
- Authoritativeness(権威性): Webサイトやコンテンツ作成者が、その分野で権威ある存在として認識されるように、実績や専門性をアピールしましょう。
- Trustworthiness(信頼性): 情報の正確性を担保し、信頼できる情報源を明示しましょう。運営者情報、プライバシーポリシー、利用規約などを明記し、Webサイトの透明性を高めましょう。
▼EEATについてはこちらの記事で解説しています▼
コンテンツの最適化
どんなに素晴らしい内容のコンテンツでも、読みにくければ、ユーザーに最後まで読んでもらうことはできません。以下の点に注意して、コンテンツを最適化しましょう。
- 見出し(hタグ)の適切な使用: 見出しタグ(<h1>~<h6>)を適切に使用し、コンテンツの構造を明確にしましょう。<h1>タグはページタイトルに、<h2>タグはセクションの見出しに、<h3>タグ以下はさらに細かいセクションの見出しに、といったように、階層構造を意識して使用することが重要です。
- 読みやすい文章: 結論を先に述べ、簡潔で分かりやすい文章を心がけましょう。段落を適切に分け、箇条書きやリストなども活用し、視覚的にも読みやすいコンテンツを作成しましょう。
- 画像の活用: テキストだけでなく、画像や動画などのビジュアル要素も活用し、コンテンツを魅力的にしましょう。画像には必ずalt属性を設定し、画像の内容を検索エンジンに伝えましょう。
- 内部リンクの設置: 関連するコンテンツへの内部リンクを適切に設置し、ユーザーのサイト内回遊を促進しましょう。アンカーテキストは、リンク先のページの内容を正確に表すように記述しましょう。
サイトの更新頻度を上げる
常に最新の情報を発信しているサイトはクロール頻度も高くなります。
ウェブサイトの情報は時間の経過とともに古くなるため、情報更新の無いページは品質の面からもSEOの観点からもよくありません。
過去記事のリライトやメンテナンスなど、常にサイトの情報を高品質にアップデートするようにしましょう。
SEOにおいて、過去記事のリライトは、クロールやランキングにおいても有効的とも言われています
2. テクニカルSEO
テクニカルSEOとは、検索エンジンのクローラーがWebサイトを効率的に巡回し、コンテンツを正しく理解できるように、Webサイトの技術的な側面を最適化する施策です。
サイト構造の最適化
- URL構造: シンプルで分かりやすいURL構造を心がけましょう。キーワードを含め、ディレクトリ構造を論理的に設計し、URLを見ればページの内容が分かるようにしましょう。
- パンくずリスト: ユーザーと検索エンジンの両方にとって、Webサイト内の現在位置を把握しやすくするために、パンくずリストを設置しましょう。
- XMLサイトマップ: 検索エンジンにWebサイトの構造を伝えるために、XMLサイトマップを作成し、Google Search Consoleから送信しましょう。
- canonicalタグ: 重複コンテンツがある場合に、正規のURLを検索エンジンに伝えるために、canonicalタグを設定しましょう。
モバイルフレンドリー対応
現代では、スマートフォンやタブレットからのアクセスが非常に多いため、Webサイトをモバイルフレンドリーに対応させることは必須です。
レスポンシブWebデザインを採用し、どのデバイスからアクセスしても、快適に閲覧できるWebサイトを構築しましょう。Googleのモバイルフレンドリーテストで、自サイトの対応状況を確認できます。
ページ表示速度の高速化
ページの表示速度は、ユーザー体験に大きく影響するだけでなく、SEOにも影響を与える重要な要素です。以下の対策を行い、ページ表示速度を高速化しましょう。
- 画像最適化: 画像サイズを圧縮し、ファイル形式を適切に選択する(WebPなど)。
- ブラウザキャッシュの活用: ブラウザキャッシュを利用することで、リピーターの表示速度を向上させる。
- CSS, JavaScriptの最適化: コードを圧縮・結合し、ファイルサイズを削減する。
- サーバーの応答速度改善: サーバーのスペックを見直したり、CDN(コンテンツデリバリネットワーク)を活用する。
- 遅延読み込み (Lazy Loading) の実装: 画面外の画像の読み込みを遅延させ、初期表示を高速化する。
エラーページの最適化 (404エラー)
存在しないページにアクセスがあった場合に表示される404エラーページを、ユーザーフレンドリーに最適化しましょう。エラーメッセージだけでなく、トップページやサイトマップへのリンク、検索窓などを設置し、ユーザーがWebサイト内を回遊し続けられるように工夫しましょう。
3. ユーザビリティ向上
ユーザビリティとは、ユーザーにとってのWebサイトの使いやすさのことです。ユーザビリティを向上させることは、ユーザーの満足度を高め、結果としてSEOにも良い影響を与えます。
分かりやすいナビゲーション
ユーザーが目的のページにスムーズにたどり着けるように、分かりやすいナビゲーションを設計しましょう。グローバルナビゲーション、パンくずリスト、サイト内検索など、複数のナビゲーション手段を用意することが重要です。
適切な情報設計
情報を整理し、分かりやすく配置することで、ユーザーはストレスなくWebサイトを閲覧することができます。コンテンツの階層構造を明確にし、見出しや箇条書きなどを活用して、情報を整理しましょう。
レスポンシブデザイン
PC、スマートフォン、タブレットなど、あらゆるデバイスで快適にWebサイトを閲覧できるように、レスポンシブデザインを採用しましょう。
フォームの最適化
問い合わせフォームや入力フォームは、ユーザーがストレスなく入力できるように、最適化しましょう。入力項目の数を最小限に抑え、入力例を表示したり、エラーメッセージを分かりやすく表示したりするなど、工夫しましょう。
4. 構造化データ
構造化データとは、Webサイトの情報を検索エンジンに正しく理解させるためのHTMLタグです。構造化データを適切にマークアップすることで、検索結果にリッチスニペット(例:レビューの星評価、パンくずリスト、イベント情報)が表示され、クリック率向上が期待できます。
schema.orgのボキャブラリを活用
schema.orgは、構造化データマークアップに使用するボキャブラリ(語彙)を定義しているウェブサイトです。schema.orgで定義されているボキャブラリの中から、自社のWebサイトのコンテンツに合ったタイプを選択し、マークアップを行いましょう。
JSON-LD, Microdata, RDFaなどの形式で記述
構造化データは、JSON-LD、Microdata、RDFaなどの形式で記述することができます。GoogleはJSON-LDを推奨しています。
構造化データテストツールで確認
構造化データマークアップが正しく実装されているか、Googleの構造化データテストツールで確認しましょう。
効果測定と改善

SEO内部対策は、一度実施して終わりではありません。定期的に効果測定を行い、データに基づいて改善を繰り返すことで、継続的にSEO効果を高めていく必要があります。
- Google Analytics: アクセス状況、ユーザー行動、コンバージョンなどを詳細に分析できるツールです。
- Google Search Console: 検索エンジンからのWebサイトへの流入状況、インデックス状況、エラーなどを確認できるツールです。
- ヒートマップツール: ユーザーがWebサイトのどこをよく見ているか、どこをクリックしているかなどを可視化できるツールです。
これらのツールを活用し、定期的に効果測定を行い、課題を発見し、改善策を検討・実施しましょう。PDCAサイクル(Plan, Do, Check, Act)を回し、継続的にWebサイトを改善していくことが、SEO成功の鍵となります。
まとめ
SEO内部対策は、Webサイトの土台を築き、検索エンジンからの評価を高め、ユーザーにとって使いやすいWebサイトを実現するための、非常に重要な施策です。この記事で解説した内容を参考に、SEO内部対策を徹底的に行い、あなたのWebサイトの可能性を最大限に引き出しましょう。
地道な作業の積み重ねが必要ですが、内部対策をしっかりと行うことで、必ずやSEO効果を実感できるはずです。この記事が、あなたのWebサイトのSEO対策を成功に導くための一助となれば幸いです。
▼SEO外部対策はこの記事をご覧ください▼