
IllustratorはWebデザインを行う上で必須と言っても過言でないソフトです。
豊富な機能を持つIllustratorですが、使いこなせている自信がない…という方もいるのではないでしょうか。
この記事では、私も多様しているIllustratorの作業効率とクリエイティブなヒント向上させる機能とそのショートカットキーをご紹介します。これらの機能は基本中の基本なので、是非覚えて活用していきましょう。
クリッピングマスク

クリッピングマスクの活用法
クリッピングマスクは、オブジェクトの形状に合わせて画像やデザインを切り抜くために使用されます。
柄文字を作るとき、グラフィック素材を楽に切りぬく際などに多用します。私はは、グラデーション程凝らなくてもいい金文字や素材の質感を文字に出す際に多用します。
- 画像の切り抜き: クリッピングマスクを使用することにより、特定の形やパスで画像を効率的に切り抜くことができます。たとえば、円や星などの形状に画像をフィットさせたい場合に有用です
- デザイン要素の強調: テキストや他のグラフィック要素にマスクをかけることで、視覚的にインパクトのあるデザインを作成できます。このテクニックは、ロゴデザインや広告素材で特に効果的です。
ショートカットキー
Windowsでは「Ctrl + 7」、Macでは「Command + 7」となります。
切り抜きたい形のオブジェクトを前面、切り抜くオブジェクトを背面にして全選択、上記のコマンドを実行で簡単にできます。
文字を重ねて「Command + 7」と覚えましょう!簡単にできるので多様します!
ブレンドツール


ブレンドツールの活用方法
Illustratorのブレンドツールは、2つ以上のオブジェクトの間に自然な形状や色を作り出すための機能です。
このツールを使用することで、異なるオブジェクト間で滑らかに変化する形や色のグラデーションを作成することができます。上の画像にもあるように、ITを連想させる柄や立体的に変化する文字などの制作に利用されます。
- グラデーションの作成: 色や形状を滑らかに変化させるために、異なる色のオブジェクトを用いることで、鮮やかなグラデーションを作成できます。
- 形状の変化: ブレンドツールを使うことで、オブジェクトの形状を均等に変化させることもできます。これにより、立体的な文字や特殊なグラフィックを簡単に作成できます。
ショートカットキー
Windowsでは「Ctrl + Alt + B」、macOSでは「Cmd + Option + B」となります。
2つのオブジェクトを選択して上記ショートカットコマンドを使用すれば、迅速にブレンド作成が可能になります。(オプションで重ねる数などを調整必須)
またツールを使用する場合は、「W」でツールが使えます。
シェイプ形成ツール

シェイプ形成ツールの活用方法
Adobe Illustratorにおけるシェイプ形成ツールは、複数のオブジェクトを結合したり、分割したりする際に使用します。
円を組み合わせて吹き出しを作ったり、様々なシェイプを組み合わせて一つのオブジェクトにする際に多用します。
- 合体: 複数のオブジェクトを1つのオブジェクトとしてまとめることができます。これにより、複雑な図形を簡単に作成できます。
- 中マド作成: 交差する部分において、中抜きのデザインを作成可能です。複数のオブジェクトが重なっている場合に有効です。
ショートカットキー
結合したいオブジェクトを選択後、「Shift + M」を押します。
カーソルを重なったオブジェクトに合わせ、ドラッグすることで結合したい箇所を選択します。カーソルが特定のパターン(点線)に変わったら、対象の部分が選択されていることを示します。
線幅ツール

線幅ツールの活用方法
dobe Illustratorにおいて「線幅ツール」を呼び出すショートカットキーです。このツールを使うことで、選択したパスやオブジェクトの線の幅を自由に調整できるため、デザインに多様なスタイルを持たせることができます。
線の太さを変えて形を変えてみたり、上記のように文字を線上に描いてから太さを変えることで立体的な動きを実現することが可能です。
ショートカットキー
まず、ペンツールや鉛筆ツールを使ってイラストやデザインのベースとなる線を引きます。
ショートカットキー「Shift + W」を使用します。
線幅を変更したい部分をクリックし、ドラッグすることでその部分の線の太さを調整できます。このとき、近接する線幅ポイントも一緒に調整したい場合は、Shiftキーを押しながらドラッグすることができます。
アウトライン

文字のアウトライン化
文字をアウトライン化はかなりの頻度で使用します。
- 納品時のアウトライン化 アウトライン化を行うことで、文字データがパス(図形データ)に変換され、特定のフォント情報を持たなくなります。このため、異なる環境や他のコンピュータでファイルを開いた際に、フォントが正しく表示されます。納品の際に必須です。
- 編集の為のアウトライン化 アウトライン化により、文字は単なる図形として扱われるため、デザインの自由度が向上します。これにより、形状の変更やカスタマイズが容易になるため、独自性の高いデザインを作成することができます。文字を使用したロゴや文字の一部分をカスタマイズする際に必ずアウトラインをかけます。
ショートカットキー
アウトライン化したい文字を選択します。
ショートカットキー「Command + Shift + O」を使用します。
納品時だけではなく、文字を変形させたり装飾する場合に多様します。
是非ショートカットキーを覚えて時短してください。
リフレクトツール

リフレクトツールの活用方法
リフレクトツールはAdobe Illustratorでオブジェクトを反転させるためのツールです。このツールを使用することで、左右対称のデザインや上下反転のデザインを簡単に作成できます。
ショートカットキー
反転させたいオブジェクトを選択します。
ショートカットキー「O」を使用します。
リフレクトの基準になるポイントを指定します。このポイントが反転の軸になります。Option(Macの場合)またはAltキー(Windowsの場合)を押しながらクリックすることで、基準点を設定できます。
リフレクトダイアログが表示され、水平または垂直の反転を選択できます。指定した後は「OK」をクリックすることで反転が適用されます。
塗りと線の色を入れ替え

塗りと線の入れ替えの活用方法
選択したオブジェクトの塗りと線の色を入れ替えることができます。
例えば、オブジェクトが塗りに赤、線に青が設定されているときに Shift + X を押すと、塗りが青、線が赤に切り替わります。この機能は、デザインの迅速な調整を可能にし、作業効率を大幅に向上させることができます。
まとめ
この記事では、Illustratorの7つの機能とショートカット、活用方法をご紹介しました。これらのショートカットを使用すれば、Illustratorでの作業がよりスムーズになります。
これらのショートカットキーを日々の制作に取り入れて、あなたもIllustratorマスターを目指してください!