AIツール解説

画像生成AI徹底比較!ウェブデザイナー向け活用術:Adobe Firefly / Midjourney / DALL-E 2

近年のAI技術の進歩は目覚ましく、特に画像生成AIは、創造性を拡張する強力なツールとして注目を集めています。

ウェブデザインの世界においても、高品質な画像素材を瞬時に生成できる画像生成AIは、作業効率を大幅に向上させ、デザインの可能性を広げる革新的な存在ですが数多くの画像生成AIツールが存在する中で、どのツールを選べば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では、有名な3つの画像生成AIツール、

「 Adobe Firefly、Midjourney、DALL-E 2 」を比較解説します。各ツールの特徴、、具体的な活用事例、を紹介して、画像生成AIツール活用の一歩をサポートします。

Adobe Firefly - Adobe製品との連携が強み!クリエイティブなデザインワークフローを加速 -

https://www.adobe.com/jp/products/firefly.html

 Adobe Fireflyは、Adobe製品との親和性が高く、デザインツールとの連携がスムーズに行えるのが特徴です。AdobeCC加入者はもちろん、アカウントがあれば無料から使用することができます。

まずはお試しでという場合はAdobe Fireflyから使用してみるのは如何でしょうか。

私個人的にも様々な場面で活用しています。

Adobe Fireflyの概要と特徴

Adobe Fireflyは、Adobeが開発した画像生成AIです。最大の強みは、PhotoshopやIllustratorといったAdobe Creative Cloud製品とのシームレスな連携です。デザインワークフローの中で、AIによる画像生成をスムーズに組み込むことができます。

PhotoshopやIllustratorとの連携:デザインワークフローを効率化

Adobe Fireflyで生成した画像は、PhotoshopやIllustratorに直接読み込むことができます。またそれぞれのソフトの中にも生成機能がついており、Illustratorならベクター素材の生成、Photoshopなら画像の補完など様々な場面で役に立ちます。

Adobe製品の編集機能を利用して、画像を細かく調整することも可能です。

プロンプトのコツ:よりイメージに近い画像を生成するために

Adobe Fireflyでよりイメージに近い画像を生成するには、具体的なプロンプトを入力することが重要です。

例えば、「水彩画風の風景画」「サイバーパンク風の都会の夜景」「ミニマルなデザインのアイコン」など、画風、色合い、テーマを具体的に記述することで、イメージ通りの画像を生成することができます。

またプロンプトを入力してから、チェックボックスで雰囲気を選択できるので、一つの単純なプロンプトから派生して細かく調整することができます。

▼FireFlyの細かい説明はこちらから▼

料金プランと無料版の利用について

Adobe Fireflyは、Adobe Creative Cloudのプランに含まれている場合や、単体で利用できるプランがあります。無料版でも、一定の生成枚数まで利用できます。

▼料金プランは以下▼

  • 無料プラン:無料、月25回まで画像を生成できる
  • プレミアムプラン:月額680円、月100回まで画像を生成できる
  • Creative Cloud単体プラン:月額1,180円から、対象アプリのいずれかひとつを利用できる
  • Creative Cloudコンプリートプラン:月額7,780円、20以上のデスクトップアプリとモバイルアプリを利用できる

Adobe Firefly は、個人向け、学生・教職員向け、法人向けの3つのカテゴリにわかれており、それぞれのカテゴリで複数のプランがあります。

Adobe Firefly の料金プランには、生成クレジットが付与されており、プランによって月々付与される金額が異なります。生成クレジットは、生成コストやAI生成機能によって消費量(価格)が異なり、残った生成クレジットは翌月に繰り越されません。

Adobe Firefly の無料ユーザーは、作成したコンテンツのダウンロードや書き出しに透かしが適用されますが、透かし入りのコンテンツは商用目的で使用できます。一方、ベータ版では商用利用は許されていません。クリエイターや企業が自分のビジネスでAIを使いたいときは、エンタープライズ版を契約する必要があります。


詳細は、Adobe公式サイトで確認してください。

AdobeFirefly まとめ

結論、Adobe Fireflyは、画像生成AI初心者がまず試してみるべきツールです。

プロンプトが日本語での難易度が低く、雰囲気を選択できる特徴があるので使いやすいです。生成画像の質は後に紹介するmidjurneyには劣ると言われていますが、生成する画像にクセが少ないので、業務に使用するならこちらの方が断然使いやすいです。

▼まずはお試しでこんなツールもおススメ▼

Midjourney - ハイクオリティな画像生成で、アートな表現を追求 -

https://www.midjourney.com/home

Midjourneyは、その高い画像生成能力で、アート性の高い表現を追求するのに適したツールです。

Midjourneyの概要と特徴

Midjourneyは、ハイクオリティな画像生成に特化したAIツールです。特徴的なのは、Discordというチャットアプリ上で操作を行う点です。Discordのコミュニティに参加しながら、他のユーザーのプロンプトや生成された画像を見ることもでき、インスピレーションを刺激されます。

またMidjourneyはDiscordのチャット画面上でプロンプトを入力し、画像を生成します。他のユーザーのプロンプトや生成画像も見えるため、情報交換やアイデアのヒントにすることができます。

具体的な活用事例

  1. 抽象的で幻想的なイラストの作成: Midjourneyは、独特な画風で、抽象的で幻想的なイラストを生成するのに長けています。例えば、「夢の中の風景」「異世界」「未来都市」など、想像力を掻き立てる画像を生成できます。
  2. アート性の高い背景画像の生成: ウェブサイトの背景に、アート性の高い画像を使用したい場合に最適です。例えば、「水墨画風の風景」「油絵のようなテクスチャ」「抽象的なグラデーション」など、アート作品のような画像を生成できます。
  3. ユニークなキャラクターデザイン: 独自の世界観を持ったキャラクターを生成できます。例えば、「サイバーパンク風のロボット」「ファンタジー世界の妖精」「動物をモチーフにしたキャラクター」など、独創的なキャラクターデザインを生成できます。

アーティスティックな画像を生成に長けている

Midjourneyでアート性の高い画像の生成が得意です。

例えば、「空飛ぶクジラ」「雪景色を歩く少年」など、超現実的な表現からアニメ風の表現まで幅広く可能です。

また、Midjourneyは、プロンプトの記述が曖昧でも、ある程度イメージを汲み取ってくれるため、抽象的な表現も得意です。

料金プランと利用方法

Midjourneyは、無料版でも利用できますが、利用回数に制限があります。本格的に利用する場合は、有料プランに加入する必要があります。料金プランは、MidjourneyのDiscordサーバー内で確認できます。

おすすめポイント:アート性の高い画像を求めるならコレ!

Midjourneyは、アート性の高い画像生成に特化したツールを探している方におすすめです。他のツールでは生成できない、独創的な表現を追求することができます。

DALL-E 2 - OpenAIが開発!多様な表現力で、創造性を刺激 -

https://openai.com/index/dall-e-2

DALL-E 2は、OpenAIが開発した画像生成AIで、その多様な表現力が特徴です。

DALL-E 2の概要と特徴

DALL-E 2は、OpenAIが開発した画像生成AIです。テキストによる指示だけでなく、画像の一部を編集することも可能です。非常に幅広いスタイルの画像を生成できるのが特徴です。

DALL-E 2は、有名なあのChatGptをリリースしているOpenAIのアカウントを作成することで利用できます。

無料版でも一定数の画像を生成できますのでまずはお試しもできます。

具体的な活用事例

  • 多様なスタイルのイラスト生成: DALL-E 2は、漫画風、アニメ風、写実風など、幅広いスタイルのイラストを生成できます。例えば、同じテーマで異なる画風のイラストを生成し、デザインの幅を広げることができます。
  • 写真のようなリアルな画像の生成: DALL-E 2は、写真と見間違えるほどリアルな画像を生成できます。例えば、人物写真、風景写真、商品写真など、様々なジャンルの写真を生成できます。
  • テキストベースでの画像編集: 画像の一部をテキストで指示して編集できます。例えば、既存の画像に文字を追加したり、色を変えたりすることができます。

プロンプトのコツ:テキストベースで細かく指示するためのポイント

DALL-E 2では、プロンプトを細かく記述することで、よりイメージに近い画像を生成することができます。例えば、「赤いバラの花束、背景はぼかし、ライティングはソフト」のように、具体的な要素を記述することで、画像の完成度を高めることができます。
また、DALL-E 2は、テキストによる編集指示も得意なので、生成した画像をさらに微調整することができます。

料金プランと利用方法

DALL-E 2は、無料版でも利用できますが、利用回数に制限があります。より多くの画像を生成したい場合は、有料プランに加入する必要があります。料金プランは、OpenAIの公式サイトで確認できます。

おすすめポイント:多様な表現力を求めるならコレ!

DALL-E 2は、多様な表現力を求めるウェブデザイナーにおすすめです。イラスト、写真、編集など、幅広い用途で活用できます。

3つの画像生成AIツール比較と注意点

 Adobe Firefly、Midjourney、DALL-E 2。それぞれの特徴を比較分析し、ウェブデザイナーの用途に合わせて、最適なツールを選ぶためのヒントをまとめました。

比較表

2024年12月現在、各ツールの特徴を比較すると以下の表のようになります。

特徴Adobe FireflyMidjourneyDALL-E 2
使いやすさ◎(Adobe製品との連携)〇(Discordに慣れが必要)△(やや複雑)
画像品質〇(高品質だが、アート性△)◎(アート性〇)〇(リアルな表現〇)
得意な表現デザイン素材、バリエーションアート、イラスト、風景イラスト、写真、編集
Adobe製品連携××
料金〇(Adobeプランによる)△(有料プランあり)△(有料プランあり)
初心者向け△(Discordの知識が必要)

用途別

効率的なワークフローで実用的なのは?

Adobe Firefly: Adobe製品との連携を重視するなら、Fireflyがおすすめです。

アート性の高い画像を求めるなら?

Midjourney: アート性の高い画像を生成したいなら、Midjourneyが最適です。

多様な表現力を求めるなら?

DALL-E 2: 幅広いスタイルの画像を生成したい場合は、DALL-E 2がおすすめです。

初心者でも使いやすいツールは?

Adobe Firefly: 初心者でも扱いやすいツールを探しているなら、Fireflyがおすすめです。

画像生成AIを使う上での注意点:著作権と倫理問題

画像生成AIは便利なツールですが、著作権や倫理的な問題も考慮する必要があります。

著作権に関する基礎知識

AIで生成した画像にも著作権が発生する可能性があります。生成した画像を商用利用する際は、各ツールの利用規約をよく確認し、著作権を侵害しないように注意しましょう。

AI生成画像の商用利用について

各ツールの利用規約では、商用利用に関するルールが異なります。例えば、無料版では商用利用が制限されている場合があります。

倫理的な観点から見た注意点

AIが生成した画像が、既存の作品に酷似していないか、倫理的な観点からもチェックする必要があります。特に、有名キャラクターや、著作権で保護された作品を基にした画像を生成する際は注意が必要です。

ツールの利用規約をよく確認しよう

各ツールの利用規約は、随時変更される可能性があります。常に最新の利用規約を確認し、ルールを守って利用するようにしましょう。

まとめ:画像生成AIを使いこなし、ウェブデザインの未来を切り開こう!

画像生成AIは、ウェブデザイナーにとって、クリエイティビティを拡張するための強力なツールです。

本記事で紹介した3つのツール(Adobe Firefly、Midjourney、DALL-E 2)を比較検討し、是非あなたに最適なツールを見つけてください。

この記事を書いた時期は2024年12月現在の情報です。今後の進化のスピードはとても速く、さらに進化をしていきます。ノンデザイナーもデザイナーもアイデアを簡単に具現化できる時代になっていきますので、乗り遅れないようにチェックしましょう!

▼画像生成AIを学習していち早く使いこなせるように▼

  • この記事を書いた人

Gasson

Webデザインと海を愛する現役Webディレクター クリエイティブのヒントとなる情報と海のBLOGを発信します。

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